台風のニュースが続くと、家の備蓄を一度は数えますよね。9月下旬は、ふるさと納税の寄付枠も気になり始める時期です。防災グッズは返礼品でも一通りそろいますが、備蓄は「届いてから」が備蓄です。
この記事でわかること
必要量は感覚で決めず、一次情報の数字から逆算します。飲料水は1人1日3リットル・最低3日分(4人家族なら36リットル)、携帯トイレは「5回×人数×3日」で4人家族なら60回分が下限です。返礼品は申込から到着までの日数が品目ごとにまったく違うので、寄付する前に返礼品ページの配送時期の表記を必ず確認してください。
- 飲料水・食料・携帯トイレの必要量を、省庁と自治体の数字で決める手順
- 3日分を寄付で積み上げる、家族人数別の設計表
- ポータブル電源の返礼品を「1Whあたりの寄付額」で比べる方法
- 見落としやすい配送時期と、寄付前に読むべき表記
- 実家や空き家にも一式を置いておくときの考え方
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- 10年保存水 室戸海洋深層水100%(高知県室戸市)
- ツナ缶セット キハダマグロ 常温保存(静岡県焼津市)
- 防災トイレ 凝固剤+袋 60回セット(神奈川県藤沢市)
- 多摩電子工業 ポータブル電源 300W/288Wh(神奈川県川崎市)
楽天市場で見る 選び方の根拠は本文で解説しています。
9月下旬に防災の返礼品が動く理由
防災グッズの買い足しは、たいてい二つの理由で止まります。「どれだけ要るのか分からない」と「今すぐ困っているわけではない」です。台風のたびに検索して、ページを閉じて、また次の台風で同じことを繰り返す。心当たりはありませんか。
ふるさと納税の側から見ると、9月下旬はちょうど動き出す時期です。年末に近づくほど人気の返礼品は品切れが増え、発送も混みます。同じ寄付をするなら、必要量がはっきりしている防災用品から先に決めるほうが手戻りがありません。
この記事は返礼品ランキングではありません。「必要量 → それを満たす返礼品 → 届く時期」の順番で組み立てます。順番を逆にすると、寄付は済んだのに肝心のものが足りない、という状態になりやすいからです。
必要量は水3リットル×3日で決める
最初に決めるのは「何をどれだけ」です。ここは自分の感覚ではなく、公的な資料の数字をそのまま使います。
首相官邸の「災害に対するご家庭での備え」は、備蓄品として飲料水は3日分(1人1日3リットルが目安)、非常食は3日分の食料としてご飯(アルファ米など)、缶詰、干物、乾パンなどを挙げています。同じページには「大規模災害発生時には、『1週間分』の備蓄が望ましいとされています」とも書かれています。つまり3日分は下限で、余裕があれば7日分という二段構えです。
水の量は農林水産省の資料でも同じ考え方です。「大事な水、どうやって備えますか?」には、飲料用と調理用だけで一人当たり1日3リットルの水が必要と言われており、最低3日分として9リットルの備蓄が必要になりますと記載があります。1人あたり9リットル。ここが出発点です。
忘れられやすいのがトイレです。神奈川県の携帯トイレのページでは、必要数を「5回×家族の人数×最低3日分」で計算し、最低3日分、可能であれば7日分を備蓄するよう案内されています。断水すると排水も止まるので、水と同じ日数で考える必要があります。
計算式はこの3つだけ
水=3リットル×人数×3日/食事=1日3食で計算して人数×9食/携帯トイレ=5回×人数×3日。首相官邸のページは、飲料水とは別にトイレを流すための生活用水も必要だとしています。お風呂の水を張っておく、ポリタンクを用意するといった備えは、返礼品とは別枠で考えてください。
3日分を返礼品で積み上げる表
数式が決まれば、あとは人数を入れるだけです。持ち帰って使えるように表にしました。
| 家族人数 | 飲料水(3L×人数×3日) | 食事(3食×人数×3日) | 携帯トイレ(5回×人数×3日) |
|---|---|---|---|
| 1人 | 9リットル | 9食 | 15回分 |
| 2人 | 18リットル | 18食 | 30回分 |
| 3人 | 27リットル | 27食 | 45回分 |
| 4人 | 36リットル | 36食 | 60回分 |
4人家族なら、水36リットル・食事36食・携帯トイレ60回分。ここまで具体的な数字になると、返礼品を選ぶときに「この寄付で何割埋まるか」が計算できます。以下は、その埋め方の一例です。
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500mlと2Lから本数を選べる保存水です。2L×12本を選べば24リットルになり、2人家族の3日分(18リットル)を1件で超えます。保存年数が長いぶん入れ替えの手間が少なく、置き場所は確保できるが管理は面倒という人に向きます。レビュー232件・平均4.82。執筆時点 ¥6,500〜(本数により変動)
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缶数と発送時期を選べるツナ缶のセットです。首相官邸のリストにある「缶詰」をそのまま埋められ、普段の食事でも減らせるため期限切れで捨てにくいのが長期保存食との違いです。ただし缶詰は主菜側なので、ご飯もの(アルファ米など)は別に要ります。レビュー726件・平均4.83。執筆時点 ¥10,000(変動あり)
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凝固剤と袋が60回分入ったセットで、上の表の「4人家族・3日分=60回分」が1件でちょうど埋まります。10年の長期保存に対応し、入れ替え周期を気にせず置いておける部類です。1人暮らしなら1日5回分で計算するので、同じセットで12日分をまかなえます。レビュー159件・平均4.57。執筆時点 ¥10,000(変動あり)
3日分の下限は、この3品目を押さえればおおむね形になります。制度そのもの(控除の仕組みや上限額)についてはふるさと納税まとめに整理してあります。ポイント還元まわりの扱いが気になる方はポイント還元についての記事と9月末までに確認したいことをまとめた記事もあわせてどうぞ。
電源は1Whあたりの寄付額で比べる
水・食料・トイレの次に来るのがポータブル電源です。ただし、ここでつまずく人がとても多い。「300W」「512Wh」「80000mAh」と単位がばらばらで、寄付額も7万円から25万円まで開くからです。
比べ方はひとつに絞れます。寄付額 ÷ 容量(Wh)=1Whあたりの寄付額。この数字だけ並べると、返礼品の当たり外れが一目で見えます。実際に楽天ふるさと納税の検索結果から、容量が返礼品名に明記されているものを計算してみました(容量・寄付額は返礼品ページの表記、執筆時点)。
| 返礼品(自治体) | 容量 | 寄付額 | 1Whあたり | リンク |
|---|---|---|---|---|
| 多摩電子工業 200W(川崎市) | 227.7Wh | 74,000円 | 約325円 | 楽天で見る |
| 多摩電子工業 300W(川崎市) | 288Wh | 95,000円 | 約330円 | 下のカード |
| Victor BN-RF250(横浜市) | 256Wh | 110,000円 | 約430円 | 楽天で見る |
| Victor BN-RF510(横浜市) | 512Wh | 175,000円 | 約342円 | 楽天で見る |
| Victor BN-RF800(横浜市) | 806Wh | 250,000円 | 約310円 | 楽天で見る |
おおまかには、容量が大きいほど1Whあたりは下がります。ただし同じシリーズでも256Whのモデルだけが約430円と割高で、単純に「小さいほうが手が届く」とは言えません。寄付額を抑えたいなら約325〜330円の川崎市の2件、容量を優先するなら約310円の806Whが効率のよい選択になります。
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多摩電子工業 ポータブル電源 300W/288Wh(神奈川県川崎市)
上の表で1Whあたり約330円、カラーが選べる288Whのモデルです。スマホやライトの充電を数日つなぐ用途の人に向き、512Wh以上の機種より寄付額の段が一つ低いのが違いです。冷蔵庫や電子レンジを動かしたいなら容量が足りないので、上の表の806Whを検討してください。執筆時点 ¥95,000(変動あり)
落とし穴は配送時期の確認
ここが本題です。防災の備蓄は、寄付を申し込んだ日ではなく、届いた日から備蓄になります。ところが返礼品の発送時期は品目ごとに驚くほど違います。
楽天ふるさと納税で「簡易トイレ」を検索すると、発送時期の書き方がまるで違う返礼品が同じ画面に並びます。申込後すぐ出荷されるものもあれば、出荷までにかかる日数の上限だけが示されているもの、発送の月を自分で選ぶものもあります。どれに当たるかは返礼品ページを開くまで分かりません。すぐ手元に来るのか、しばらく先になるのかで、備蓄としての意味はまったく変わります。
寄付ボタンを押す前に読む4行
- 返礼品ページの発送時期の表記を探す(商品名の中にだけ書かれていることもあります)
- 「先行予約」「順次発送」と書かれていたら、いつの分の予約なのかを確認する
- 配送月が選べるタイプは、選ばないと最短にならない場合がある
- 水と携帯トイレは早く届くものを優先し、ポータブル電源は時間がかかる前提で先に申し込む
楽天市場のお買い物マラソンやスーパーSALEの時期は申込が集中しやすく、発送までの日数も普段より読みにくくなります。急いで備えたいなら、イベントを待つより、発送が早いと明記された返礼品を選ぶほうが確実です。逆に、ポータブル電源のように急がないものはイベント期間に合わせるという使い分けができます。
実家や空き家にも一式を置く
もう一つ考えておきたいのが、自宅以外の家です。運営者も地方の実家が数年のうちに空き家になる見込みで、当事者として調べている最中です。帰省中に被災することもあれば、片付けの作業で通う日も出てきます。
空き家に置くなら、品目は絞ったほうがうまくいきます。食品は湿気や小動物の問題が出やすいので最小限にして、長期保存の水と携帯トイレを中心に据えるのが現実的です。保存年数が5年・10年・15年と選べる返礼品があるのは、まさにこういう用途に向いています。
なお、寄付者の住所以外へ返礼品を届けられるかどうかは自治体ごとに扱いが違います。実家に直接送りたい場合は、申込画面の配送先指定の可否と、自治体側の説明を必ず先に確認してください。難しければ自宅で受け取って帰省時に運ぶ、という前提で品目を選ぶことになります。
持ち出し袋の中身を先に整えたい方は非常用持ち出し袋の中身チェックリストを、停電や断水まわりの機器を見比べたい方は防災家電まとめをどうぞ。持ち出し袋(数時間〜1日)と在宅備蓄(3日〜7日)は役割が別なので、両方そろえて初めて形になります。
今週のうちに決めておきたいこと
最後に、手を動かす順番だけ置いておきます。全部を一日でやる必要はありません。
- 家族の人数を上の表に当てはめ、水・食事・携帯トイレの必要量を紙に書く
- 家にある分を数えて、足りない量だけを残す
- 足りない量を埋められる返礼品を選ぶ(水と携帯トイレが先、電源は後)
- 申し込む前に、返礼品ページの配送時期の表記を読む
- 届いたら、置き場所と使い方を家族で共有する
3日分は下限で、首相官邸のページは大規模災害時には1週間分が望ましいとしています。まず3日分を確実に埋めて、来年の寄付枠で7日分に伸ばす。この二段構えなら、無理なく続けられます。
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参考にした情報
- 首相官邸「災害に対するご家庭での備え〜これだけは準備しておこう!〜」(飲料水3日分/1人1日3リットル、非常食3日分、1週間分が望ましい、生活用水)
- 農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」(1人1日3リットル、最低3日分で9リットル)
- 神奈川県「携帯トイレを備蓄しましょう」(5回×家族の人数×最低3日分、可能であれば7日分)
本記事は広告(アフィリエイトリンク)を含みます。返礼品の内容・寄付額・在庫・配送時期は変更されることがあります。申し込み前に必ず各返礼品ページの最新の表記をご確認ください。

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