家庭用脱毛器と医療脱毛どっち【2026年】5年総額で比較

家庭用脱毛器と医療脱毛どっち【2026年】5年総額で比較

9月に入ると肌を出す機会が減り、脱毛の検討は来年の夏まで後回しになりがちです。ただ費用の面でも毛の生えかわりの面でも、判断材料がそろうのは今です。公式料金で5年分を並べました。

この記事でわかること

全身(顔・VIOを除く)を5年で見ると、家庭用脱毛器の本体は46,980〜86,000円、医療脱毛の全身5回コースは51,000〜77,800円で、支払う総額はほぼ同じ水準です(2026年9月17日に確認した税込の公式価格)。分かれ目は金額ではなく、毛根にレーザーを当てる行為を業として行えるのは医師だけという医師法上の線引きと、肌トラブルが起きたときに誰が診るかです。両ワキだけに絞るなら医療脱毛5回で2,480円という選択肢もあり、部位を狭めるほどクリニック側の金額が下がります。

  • 厚生労働省の通知が線を引いている「医師でなければ業として行えない行為」の範囲
  • 家庭用3台とクリニック2院の5年総額(税込・公式価格でつくった試算表)
  • 脱毛施術による危害相談964件の内訳と、医療機関で治療を受けた人の割合
  • 2026年9月に1回目を受けると、5回目が終わるのはいつになるか
  • 部位・肌の状態・通う手間から見た、家庭用とクリニックの分かれ目

9月に脱毛を考える人が増える理由

夏のあいだは毎週のように処理していたのに、長袖になったとたん手が止まる。そんな切り替わりの時期ですよね。ただ、始めるかどうかの判断は、露出が減る秋のほうがしやすくなります。

ひとつめの理由は肌の状態です。トリアの公式サイトは、使用できない方として「切り傷、ヘルペス、日焼け、ピーリングで肌が敏感な状態の方」を挙げています(トリア公式サイト)。日焼けが残っている肌は、家庭用機器でも医療機関でも扱いにくい条件になります。夏の終わりから秋にかけては、その条件が抜けていく時期にあたります。

ふたつめの理由は時間です。脱毛は1回で完結せず、毛の生えかわりに合わせて何回か繰り返します。秋に始めた分が来年の夏に間に合うかどうかはぎりぎりで、この計算は後半の章で日付にして示します。

なお「剃るので足りるのか、脱毛まで必要なのか」で迷っている段階なら、先に除毛と脱毛の違いを整理した記事を読んだほうが早いはずです。

レーザーは医師しか扱えない

費用の比較に入る前に、動かせない前提をひとつ確認しておきます。家庭用とクリニックは「同じことを安くやるか高くやるか」という関係ではありません。法律の上で、できることの範囲そのものが違います。

厚生労働省は平成13年11月8日付の通知「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」(医政医発第105号)で、「レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為」を挙げ、これを「医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反する」としています(厚生労働省・通知本文)。

読み取れることは2つです。ひとつは、判断の基準が機器の種類ではないという点です。通知は「用いる機器が医療用であるか否かを問わず」と書いています。もうひとつは、線が引かれているのが「業として行う」行為だという点です。自分で自分の肌に家庭用機器を当てる行為は、この通知が想定している場面ではありません。

ここから販売ページの読み方も決まります。家庭用機器の説明に「毛乳頭を破壊する」と書けないのは、性能が足りないからではなくこの線引きがあるからです。家庭用の広告で「永久に生えなくなる」「毛根を破壊する」と書かれていたら、通知の整理と食い違う表現です。

注意:この線引きは「家庭用は効かない」という意味でも、「医療脱毛なら必ず生えなくなる」という意味でもありません。通知が定めているのは、誰が業としてその行為をしてよいかです。効果の断定は、家庭用についても医療についても、公開されている資料の範囲を超えて書けません。

5年総額を試算表で比べる

いちばん知りたいのはここだと思います。本体価格とコース料金を横に並べるだけでは「何年ぶんの何回ぶんか」がそろいません。前提をそろえて、5年で財布から出ていく合計に直します。金額はすべて各社の公式料金ページ、またはメーカー公式ストアの商品ページで2026年9月17日に確認した税込価格で、円単位のまま四捨五入も切り捨てもしていません。確認できなかった価格は金額を書かず、確認先を示しています。

選択肢 初期費用 5年間の追加支出 5年総額
JOVS Dora(メーカー公式サイト) 46,980円 0円 46,980円
JOVS Dora(楽天のメーカー公式店) 57,800円
クーポン適用時 46,240円
0円 57,800円
クーポン適用時 46,240円
トリア4X(メーカー公式サイト) 86,000円 0円 86,000円
レイボーテ ハイパーZERO スマート(楽天のメーカー公式店) 楽天のメーカー公式店で要確認 0円
湘南美容クリニック 全身5回 51,000円 0円 51,000円
湘南美容クリニック 全身5回+単発1回を2回追加 51,000円 38,000円 89,000円
リゼクリニック 全身脱毛5回 77,800円 0円 77,800円
リゼクリニック 全身脱毛9回 129,800円 0円 129,800円
前提:女性1人ぶん/顔とVIOを含まない全身/期間5年/2026年9月17日時点の税込価格。交通費・麻酔代・家庭用機器の電気代は含まない。家庭用は本体価格のみで、カートリッジなどの消耗品を買い足す場合は別途かかる。クリニックの金額は湘南美容クリニックの料金一覧リゼクリニックの料金プランで確認した。

並べてみると、5年総額はどれも4万円台から13万円未満のあいだに収まります。「家庭用は安い、医療脱毛は高い」という前提が、全身で比べるかぎり成り立っていません。湘南美容クリニックの全身5回51,000円は、家庭用のJOVS Dora(メーカー公式サイト)46,980円より高く、トリア4Xの86,000円より低い金額に収まります。

もうひとつ、クリニック側には追加費用の扱いという差があります。リゼクリニックは料金ページで「コース期間中の追加費用は一切ありません」として、カウンセリング料・初診再診料・予約変更キャンセル料・シェービング代・打ち漏れ再照射・肌トラブル治療費を無料と明記しています(麻酔は別途)。総額で比べるときは、この欄がある院とない院で意味が変わります。

部位を絞ると金額の順序が入れ替わる

全身ではなく「ワキだけ気になる」という場合、話はまったく変わります。

選択肢(両ワキ・女性) 回数 税込金額
湘南美容クリニック 両ワキ 1回 500円
湘南美容クリニック 両ワキ 5回 2,480円
JOVS Dora(メーカー公式サイト) 本体1台 46,980円

両ワキ5回2,480円に対して、家庭用は本体を買う時点で46,980円です。気になる部位が1か所しかない人が家庭用機器を買うと、差額の4万円以上は「他の部位も自分で照射できる状態」に払うことになります。その状態を使う予定があるかどうかが判断の材料です。

男性の全身は逆の結論になる

男性のヒゲや全身は、同じ湘南美容クリニックでも料金体系が別で、金額が大きく変わります。

選択肢(男性) 回数 税込金額
湘南美容クリニック 全身(顔・VIO除く) 1回 50,720円
湘南美容クリニック 全身(顔・VIO除く) 3回 149,720円
湘南美容クリニック 全身(顔・VIO除く) 6回 293,330円
トリア4X(メーカー公式サイト) 本体1台 86,000円

男性の全身6回293,330円に対し、家庭用レーザー機の本体は86,000円です。女性の全身では家庭用とクリニックがほぼ並んでいたのに、男性の全身では3倍以上の開きが出ます。「家庭用と医療脱毛はどちらが安いか」という問いに、性別と部位を決めずに答えることはできません。

トラブル時に誰が診るか

費用が並んだので、次は費用以外の差です。ここが実質的な決め手になる人も多いところだと思います。

国民生活センターは2017年5月11日に、脱毛施術による危害相談の集計を公表しています。2012年度以降の約5年間で964件、内訳はエステ680件、医療機関284件です(国民生活センターの公表資料)。

年度 合計 エステ 医療機関
2012年度 201件 147件 54件
2013年度 210件 164件 46件
2014年度 204件 143件 61件
2015年度 170件 117件 53件
2016年度(2月末まで) 179件 109件 70件

同じ資料のアンケートでは、回答者の約4分の1が過去3年間に脱毛を受けた後にやけど・痛み・ヒリヒリ感などの身体症状を経験していました。そのうち医療機関で治療を受けた割合は、エステ利用者が57.3%、医療機関利用者が67.0%です。医療機関で受けた人のほうが治療につながった割合が高いのは、その場に医師がいて、そのまま診察や処方に移れるからだと読めます。

事前説明についての数字もあります。やけど等の症状が生じた人のうち7割以上は、事前にリスクに関する説明を受けていませんでした。同資料の消費者へのアドバイスも「エステで受けることのできる脱毛と医療機関で受けることのできる脱毛の違いをよく理解しましょう」から始まっています。

ポイント:この集計はエステと医療機関の相談で、家庭用機器の相談は含まれていません。ただし家庭用を選ぶ場合、肌に何か起きたときに診てくれる人が最初からいない状態になります。皮膚科にかかる費用と手間は自分持ちで、コース料金に肌トラブル治療費が含まれている院とはそこが違います。

秋に始めると来夏が変わる

「いつ始めるか」を具体的な日付にしてみます。ここを詰めておかないと、来年の夏に間に合うつもりが間に合わなかった、ということが起こります。

毛には成長期・退行期・休止期という段階があり、レーザーは成長期の毛に照射する必要があります。レジーナクリニックの解説によれば、1回の施術で成長期を迎えている毛は全体の約20%とされ、通う間隔はおおよそ2〜3ヶ月おきが効率的で、満足いく回数の目安は5〜8回です(レジーナクリニックの解説)。

この条件で逆算します。2026年9月に1回目を受け、2ヶ月半おきに通えたとして、5回目が終わるのは2027年7月ごろ。3ヶ月おきになると2027年9月ごろにずれ込みます。秋に始めても、来年の夏に5回が終わっているとは限りません。逆に、来年の夏より先の夏を目標にするなら、いま始めるかどうかで1シーズン分の差がつきます。

家庭用は立ち上がりの設計が違います。JOVSは公式サイトでDoraの使用頻度として「1〜4週間目:3〜4回/週、5〜8週間目:2〜3回/週、8週間目以降:1回/0.5〜1カ月」を示しています(JOVS公式サイト)。予約が要らないぶん、最初の2ヶ月で使用回数を稼いで、その後は間隔を空けていく形です。ここは「通う手間が要らない」という家庭用の実質的な利点にあたります。

そして季節の話に戻ります。トリアが使用できない方として「日焼け……で肌が敏感な状態の方」を挙げているとおり、日焼けが残っているあいだは家庭用でも進めにくくなります。9月から11月は、その制約が外れて、次の夏まで時間を確保できる数少ない時期です。

家庭用が向く人・クリニックが向く人

ここまでの材料を、判断に使える形に落とします。当てはまる項目が多いほうを選ぶ、という使い方をしてください。

家庭用が向く条件 クリニックが向く条件
通える日時を毎回確保するのが難しい 気になる部位が1〜2か所に絞られている
家族で1台を共有して使う予定がある 男性の全身やヒゲなど、自分で扱いにくい部位が中心
他人に肌を見せる前提の施術を避けたい 肌が弱く、何かあったときにその場で診てほしい
全身をまんべんなく、長い期間かけてケアしたい 回数と期限が決まっているほうが続けられる
近くに通えるクリニックがない 自分で照射を続ける自信がない

家族で共有できるかどうかは、総額の比較を大きく動かします。クリニックの料金は1人ぶんですが、家庭用は本体1台を2人で使えば1人あたりの負担が半分です。46,980円を2人で使えば1人あたり23,490円になります。逆に1人でワキだけに使うなら、両ワキ5回2,480円のコースと比べる相手にはなりません。

家庭用の3台を価格で確かめる

家庭用に寄せる場合に最初に見ることになる3台です。運営者は美容家電の使用経験が少ないため、以下は公式仕様・公開価格・楽天のレビュー件数という公開情報だけで比べています。

[PR] 楽天市場

JOVS Dora 光美容器 Scroll HIPL 家庭用

JOVS Dora 光美容器 Scroll HIPL 家庭用(JOVS公式 楽天市場店)

光を当てるタイプで、公式サイトは照射回数40万発と冷却機能を挙げています。全身をまんべんなく、長い期間かけて使いたい人に向きます。本体価格は執筆時点で楽天のメーカー公式店が57,800円、商品ページに出ている11,560円OFFクーポンを適用すると46,240円、メーカー公式サイトが46,980円です(いずれも税込・変動あり)。トリアとの違いは方式で、こちらは光を広い面に当てるため1回の所要時間が短く、レーザー式より肌の色の条件がゆるやかです。楽天のレビューは3,761件、平均4.24です。

楽天市場で最新価格を見る

JOVS公式ストアで見る [PR]
公式ストアの価格は46,980円(税込・2026年9月17日確認)です。

[PR] 楽天市場

トリア パーソナルレーザー脱毛器 4X 家庭用

トリア パーソナルレーザー脱毛器 4X 家庭用(TRIA(トリア)楽天市場店)

光ではなくダイオードレーザーを使う家庭用機です。照射口が小さいぶん、ヒゲやVラインなど面積の狭い部位を狙いたい人に向きます。公式サイトの価格は86,000円(税込)、メーカー保証は1年間と記載されています(トリア公式サイト)。JOVSとの違いは、毛と肌の色のコントラストが必要になる点で、公式は「毛の色と周囲の肌の色にハッキリ違いがあることが、安全で効果的に作用するために重要です」としています。楽天のレビューは5,802件、平均4.07です。

楽天市場で最新価格を見る

トリア公式ストアで見る [PR]
公式ストアの価格は86,000円(税込)、メーカー保証は1年間と記載されています。

[PR] 楽天市場

ヤーマン レイボーテ ハイパーZERO スマート YJEA4N3

ヤーマン レイボーテ ハイパーZERO スマート YJEA4N3(ヤーマン公式ストア楽天市場店)

国内メーカーのモデルで、商品ページではローラー搭載のヘッドとVIO・顔・ヒゲへの対応がうたわれています。サポート窓口が国内にあることを重く見る人に向きます。価格はクーポンの有無で変わるうえ、今回はメーカーの公式ページで税込価格を確認できなかったため、本記事の5年総額の表には金額を入れていません。購入前に楽天のメーカー公式店の商品ページで現在の価格を確かめてください。JOVS・トリアとの違いは購入経路で、メーカー直販ストアが楽天市場内にあるため購入も問い合わせも同じ画面で完結します。楽天のレビューは2,669件、平均4.32です。

楽天市場で最新価格を見る

楽天市場ではお買い物マラソンや「5と0のつく日」といったイベントが定期的に開かれ、期間中はポイント還元の条件が変わります。上の金額は2026年9月17日に確認したもので価格は変動するため、購入前にリンク先で必ず現在の価格を確かめてください。

IPLとレーザーの方式そのものをもう少し細かく比べたい場合はJOVS Doraとトリアを比較した記事を、脱毛器以外の美容家電も含めて見直したい場合は美容家電のまとめ記事をどうぞ。

今週のうちに決めること

最後に、今日から動かせる順番に並べます。金額より先に決めるものがある、というのがこの記事の結論です。

  1. 部位を先に決める。全身なら家庭用とクリニックの5年総額はほぼ並びます。両ワキなど1か所だけなら、5回2,480円のコースと本体46,980円を比べることになります。
  2. 肌トラブルが起きたときの動き方を決める。医師に診てほしいならクリニック、自分で皮膚科にかかる前提でよければ家庭用です。国民生活センターの集計では、症状が出た人の57.3〜67.0%が医療機関で治療を受けています。
  3. 日付を入れる。2026年9月に1回目を置くと、2〜3ヶ月おきの5回目は2027年7〜9月ごろです。来年の夏に間に合わせたいなら、カウンセリングの予約か本体の購入を今月中に済ませる必要があります。
  4. 料金ページを自分で開く。この記事の金額は2026年9月17日時点のものです。契約前に公式ページで現在の金額と、追加費用の欄を確認してください。

JOVS Doraを楽天市場で見る
トリア4Xを楽天市場で見る
レイボーテを楽天市場で見る

参考にした情報

本記事は広告(アフィリエイトリンク)を含みます。掲載している価格・料金はいずれも2026年9月17日時点で各公式ページを確認したもので、変動することがあります。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です