「内窓を入れたのに、床から伝わる冷気がやっぱり気になる」——古民家の断熱リフォームを調べていると、こんな声に行き当たることはありませんか。内窓は費用対効果が高く人気の工事ですが、古民家の寒さの原因は窓だけではありません。土間に近い床下、断熱材のない天井裏、隙間だらけの外壁。躯体全体に目を向けないと、体感はなかなか変わらないのが実情です。この記事では、床下・天井・外壁までまとめて対象になる「みらいエコ住宅2026事業」のしくみと、内窓リフォームとの組み合わせ方、本格工事までのつなぎとして試せる断熱グッズを紹介します。
この記事でわかること
- 内窓だけでは解決しない古民家の熱の逃げ道
- 「みらいエコ住宅2026事業」の対象工事と補助のしくみ
- 補助額40万〜100万円の決まり方と、古民家が有利な理由
- 「先進的窓リノベ2026事業」との組み合わせ方
- 本格工事の前に試せる床下・気密対策グッズ
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- 積水化学工業 気密防水テープ 50mm×20m
- グラスウール ロール アルミクラフト紙貼り 密度24k 厚さ25mm×幅910mm×22m(くらしのもり)
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内窓だけでは変わらない、古民家の熱の逃げ道
「内窓を入れれば冬は暖かくなる」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。実際、窓は住宅の中でも熱が出入りしやすい部位のひとつで、内窓リフォームの効果は小さくありません。ただし、一般的に木造住宅の熱損失は窓だけでなく、床・壁・天井からも大きく発生すると言われています。特に古民家は、床下が土間や縁の下に近く断熱材が入っていないことが多く、天井裏も同様に無断熱のまま長年使われてきたケースが目立ちます。
窓を替えても床がスースーする、天井から冷気が下りてくる——こうした声が多いのは、熱の逃げ道が1か所ではないからです。内窓リフォームで体感が変わらないと感じたら、次は床下・天井・外壁といった躯体側の断熱を疑ってみる価値があります。
「みらいエコ住宅2026事業」とは、躯体全体をまとめて支援する制度
2026年に実施されている「みらいエコ住宅2026事業」は、国土交通省・経済産業省・環境省が連携する住宅省エネ支援事業のひとつで、床断熱・天井断熱・屋根断熱・外壁断熱など、住宅の躯体まわりの断熱改修をまとめて対象にしていると案内されています。窓まわりに特化した「先進的窓リノベ2026事業」に対して、こちらは家全体の断熱性能を底上げする工事が中心になる点が違いです。
対象となる工事の例をまとめると次のとおりです。制度の詳細な要件や申請の締切は年度・時期によって変わるため、実際に検討する際は必ず事業の公式サイトや施工業者を通じて最新情報を確認してください。
| 工事部位 | 工事の概要 | 古民家での注意点 |
|---|---|---|
| 床断熱 | 床下に断熱材を敷き込む・吹き付ける | 土間・束石の状態確認が先。床下点検口が必要 |
| 天井・屋根断熱 | 天井裏や屋根裏に断熱材を敷設 | 小屋組の形状によって施工方法が変わる |
| 外壁断熱 | 外壁の内側や外側に断熱材を追加 | 土壁・真壁構造だと工法の選択肢が限られる |
補助額40万〜100万円、断熱性能が低い古民家ほど有利
「みらいエコ住宅2026事業」の補助額は、改修前後の省エネ性能の差が大きいほど高くなるしくみだと案内されています。目安として1戸あたり40万円〜100万円程度の補助が想定されており、断熱等級の改善幅が大きい工事ほど上限に近づくイメージです。これは裏を返せば、もともとの断熱性能が低い住宅ほど改善の伸びしろが大きく、補助額も上がりやすいということでもあります。
古民家は無断熱の床下・天井をそのまま使っていることが多く、改修前の断熱性能が低いケースがほとんどです。「うちは古いから対象外では」と諦めてしまいがちですが、実際には性能の伸びしろが大きい住宅ほど制度と相性が良いと言われています。申請自体は施工業者が代理で行う形が一般的なので、まずは制度の対象工事に対応できる業者に「みらいエコ住宅2026事業を使えるか」と相談してみるのが早道です。
「先進的窓リノベ2026事業」との組み合わせ方
以前の記事「古民家の内窓リフォーム、断熱もお得に【2026年】「先進的窓リノベ2026事業」の補助金と対象製品」で紹介した「先進的窓リノベ2026事業」は窓まわりに特化した制度でした。「みらいエコ住宅2026事業」は躯体側の工事が中心のため、両方の制度を組み合わせて「窓は先進的窓リノベ、床・天井はみらいエコ住宅」という使い分けができると案内されています。ただし同一の工事箇所に重複して補助を受けることはできないため、どの制度をどの工事に充てるかは施工業者と事前にすり合わせておくことが大切です。
予算や工期の都合で一度に全部の工事ができない場合は、優先順位をつける方法もあります。体感の変化が出やすい床断熱・内窓から着手し、天井・外壁は次のリフォームのタイミングで、という段階的な進め方をする施主も多いと言われています。
本格工事の前に。自分でできる床下・気密対策グッズ
「補助金を使った本格リフォームはまだ先」という方も多いはずです。工事の見積もりや業者選びに時間がかかる間、応急的に自分でできる対策を試しておくと、冬の体感がいくらか変わります。ここでは床下・気密まわりで使いやすいグッズを紹介します。
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スタイロフォーム IB 40mm 1種 断熱材 DIYボード(NIKKEN STORE)
床下や小屋の断熱に使われる押出法ポリスチレンフォームで、カッターで切れるため床下点検口からのDIY施工にも使いやすいタイプです。厚みがあるぶん断熱効果を実感しやすく、本格リフォーム前の「効きそうな場所だけ先に」という使い方に向いています。執筆時点 ¥8,200(変動あり)
床下や壁の断熱材を入れても、隙間から気密が抜けてしまっては効果が半減してしまいますよね。継ぎ目やジョイント部分をふさぐ気密テープも合わせて用意しておくと安心です。
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積水化学工業 気密防水テープ 50mm×20m(建材商人 楽天市場店)
住宅施工用に使われるアクリル系粘着剤のテープで、断熱ボードの継ぎ目や配管まわりの気密処理に向いています。すきま風防止テープのような装飾用ではなく施工用のテープなので、床下や天井裏など人目につかない場所の気密処理に向いている商品です。執筆時点 ¥580(変動あり)
天井裏の断熱は自分で敷き込むにはハードルが高い工事ですが、点検口から手の届く範囲だけ試してみたいという場合は、扱いやすいロールタイプのグラスウールもあります。
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グラスウール ロール アルミクラフト紙貼り 密度24k 厚さ25mm×幅910mm×22m(くらしのもり)
旭ファイバーグラス製の壁・天井充填用グラスウールで、アルミクラフト紙が貼られているため施工時の取り扱いがしやすいタイプです。天井裏の点検口から手の届く範囲に敷き込む、部分的な応急対策として使われることが多い商品です。執筆時点 ¥14,807(変動あり)
楽天市場では「お買い物マラソン」や「5と0のつく日」など、ポイント還元率が上がるタイミングが定期的にあります。断熱材のようにまとめ買いで送料がかさみやすい商品は、こうしたタイミングを狙うと総額を抑えやすくなります。
よくある質問
Q. 内窓リフォームと床下・天井断熱、どちらを先にやるべきですか。
A. 体感の変化を早く実感したいなら内窓、根本的な寒さ対策なら床下・天井からという声が多いです。予算に余裕があれば同時に検討し、無理なら「みらいエコ住宅2026事業」と「先進的窓リノベ2026事業」の対象範囲を業者と確認しながら優先順位を決める方法が現実的です。
Q. 古い家でも本当に補助の対象になりますか。
A. 一般的に、改修前の断熱性能が低い住宅ほど改善幅を確保しやすく、制度と相性が良いと言われています。ただし築年数や工法によって対応できる施工方法が変わるため、まずは制度の対象工事に対応できる施工業者に現地調査を依頼して確認するのが確実です。
Q. 自分で断熱材を敷くだけで補助は受けられますか。
A. 補助金は施工業者による申請が前提になっていることが一般的です。DIYで試せる断熱グッズはあくまで工事までの応急対策と考え、補助金を使う本格的な工事は登録施工業者に依頼する必要があります。
まとめ
内窓リフォームは古民家の断熱対策として効果的ですが、床下・天井・外壁まで含めた躯体全体の断熱を考えないと、寒さの根本は解決しにくいのが実情です。「みらいエコ住宅2026事業」は、そうした躯体側の工事をまとめて支援する制度で、改修前後の省エネ性能の差が大きいほど補助額が上がるしくみのため、断熱性能が低い古民家ほど活用しやすいと言えます。「先進的窓リノベ2026事業」と組み合わせて、窓は窓、床・天井は躯体側の制度でというように使い分けを検討してみてください。本格工事までの間は、床下用の断熱ボードや気密テープなど、自分で試せる範囲の対策から始めてみるのもおすすめです。
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